ディジカメ入門

  1. ディジタルカメラ


    1. ディジタルカメラ

      化学変化で画像を記録したフィルムカメラに対し、光を電気に変換する小さな粒の集まりで画像を電子的に記録する装置をディジタルカメラといいます。特徴は、
       繰り返し撮影できる
       現像処理が不要
       プリントしないで、ディジタル記録ができる
       ファイルのコピーで写真を配ることができる
      などがあります。

    2. カメラの種類

      一眼レフ型カメラ(左)はファインダーを通して、撮影する状態の画像を確認できます。レンズの交換も可能な高級機です。コンパクトカメラ(中)は映像を液晶の画面で確認します。多くの機種でズーム(画像の拡大、縮小)機能が利用できます。
         
      携帯電話(右)にも多くの機種でカメラ機能があります。撮影してすぐに送ることができるのが便利です。

    3. ディジカメの画素数

       カメラの広告で特徴的なものが画素数です。これは、光ー電気変換を行う素子の数で、横1280*縦960 画素の場合、合計130万画素になります。現在携帯電話のカメラでも100万〜300万画素になっており、最近のディジカメの場合 800万以上が普通です。画素数が多いほど細かな描写は可能ですが、条件が悪い場合きれいに写るかどうかは、画素数には無関係です。高級なカメラのほうが、画素数は同じでも保存できる光の量が多く、幅のある画像になります。
       表示されている画素数は最大の値で、小さな値に設定できます。小さい方が保存できる枚数が多くなります。

    4. 何枚撮影できる

       撮影できる枚数は、記憶(メモリ)カードの容量に依存します。1枚当たりのメモリ料は画素数に依存しますが、一定ではありません。300万画素の撮影で、1枚1Mバイト程度のメモリが必要です。300M(メガ)バイトメモリの場合、300枚撮影できます。
       下図は、ディジカメによく利用されるSDカードで、左から、マイクロ、ミニ、標準型です。現在、64MB(M:100万)から4000MBまでまで市販されています。
        
      高級なカメラでは、大容量高速なカードが利用できるCF型が良く利用されます。4000MB(4G:ギガ)のメモリ容量も利用できます。


    5. 電池

       カメラは充電池を内臓しており、残容量が少なくなったら充電します。電気が切れたら何もできなくなります(通常の電池を利用できる機種もあります)。長い旅行の場合、充電器か予備のバッテリーを用意しましょう。充電池はリチウム型で、大容量ですが、取り扱いには注意が必要です。

  2. 機能


     
    1. 機能

      内部の小型コンピュータで処理するため、高級なフィルムカメラにしかなかった、多くの機能が内蔵されています。

    2. 自動撮影

      ほとんどのカメラが、自動撮影モードを持っています。撮影範囲を決めシャッターを押せば、適切なピント、絞り(光量)、で撮影します。
       暗い場合、自動的にフラッシュが光りますがフラッシュの有効範囲は短く(2m程度)、それ以上の距離は暗くなります。最近は室内灯でも撮影可能ですから、一般に、自動フラッシュは解除するほうがきれいに撮影できます。

    3. 手ぶれ防止機能

       小型で液晶画面を見ながら撮影するディジカメはシャッターを押すときカメラが振れるため、ボケやすくなります。手ぶれ防止機能は有効です。

    4. マクロ機能

       マクロ機能は物体とレンズを近づけて撮影する機能です。通常の撮影より近づいて撮影できますが、逆に一定以上の距離では正常に撮影出来ません(ピントあわせができない)。ほとんどのカメラはこの機能があります。花のアップや時刻表、雑誌の撮影などに便利です。

    5. ズーム機能

       レンズが飛び出してくるタイプのカメラで利用できます。移しこむサイズを変更できます。35mmのフィルムサイズに換算して表示します。50mmが標準で、28〜35が広角、80〜120が望遠です。

    6. フォーカスロック

       多くの場合、カメラは中央部の画像でピントや明るさを調節します。二人で撮影する場合、一方にあわせてカメラを半押しします(これでフォーカス機能がロックされます)。次に、二人の中心に合わせて、シャッターを押し切ります。
       最近は、人物を検出してフォーカスする機能が内臓されたカメラもあります。

    7. 動画撮影

       動画撮影機能のあるカメラは少なくありません。1GBのメモリがあれば、640*480 サイズの動画が、1時間ほど記録できます。動きのある対象は短い動画で撮影しておくと便利です。パソコンやテレビで動画を再生することができます。

    8. 見る、削除する

       撮影した画面を見たり削除できます。残りのメモリー容量が不足したり、明らかな失敗は早めに削除しましょう。

  3. パソコンとの連携


    1. パソコンに画像を移す

      多くがUSBケーブル経由で画像ファイルをパソコンに転送します。転送する機能はカメラに付属しています。ケーブルがカメラ専用の場合、標準のケーブルは利用できませんが、USB接続のカードリーダがあれば、カメラからメモリを取り出し、カードリーダから読み出すことができます。


    2. 印刷

      写真印刷用の用紙に印刷すると、専門のカメラショップと同等の印刷が可能です。ただし、古くなると色が退化します(顔料タイプのインクの場合長持ちします)。
       大判の用紙、パノラマ写真、名刺、プリクラ サイズ、など各種の用紙に印刷できます。集合写真の場合、パノラマ写真の比率に切り出し、パノラマ写真用の用紙で印刷できれば、集合写真の人物をアップできます。


    3. 切り抜き、縮小

       特定の部分を切り出したり(トリミング)、ファイルのサイズを縮小できます。ペイントでも可能です。トリミングは画像を表示し、マウスで必要範囲をドラッグして選択し、別のファイルに貼り付けます。
       ペイントの場合拡大/縮小は、「変形」メニューで可能です。水平と垂直の拡大/縮小率を %(割合)で指定します。100% の場合同じサイズになります。

    4. 名入れ

       編集ソフトで撮影の日付や記念の文字などを追加できます。ペイントの場合、で文字ツールを選択します。画像の上でクリックして、左上の点を定め、ドラッグして文字領域の範囲を定めます。領域は、拡大は出来ますが、元のサイズ以下には出来ません。最初は小さめにサイズを定めます。
       領域を定めると、文字のフォントとサイズを指定する「窓」が現れましから、適当に設定します。日本語フォントでないと、感じの表示は出来ません。文字枠を透明にする場合は、したのサブメニューを選択します。上側が文字の背景が非透明、下側が背景が透明になります。同じ背景色の領域があれば、透明を選択できます。


      背景の色は右クリック、文字の色は左クリックで指定します。文字枠以外をクリックすると、文字は組み込まれ、編集できません。間違えた場合は、編集メニューの「元に戻す」を押して、やり直します。

    5. 送る

       メールに添付したり、ファイルの送信機能で画像ファイルを送ることができます。画像を送る場合は、縮小しないと、送るのに手間がかかります。

    6. 整理

       フォルダにファイルをまとめ整理して保存できます。年/月でフォルダを作成し、そこに保存しておくと便利です。
       また、画像ソフトによってはキーワードを付加して画像を保存すれば、ファイルをキーワードで検索できます。
       CDやDVDに記録すれば、1枚で700MB〜4000MBまで、保存できます。写真アルバムに比べて保存スペースが少ないこと、検索可能なことがディジカメのメリットです。

    7. 編集、閲覧ソフト

       カメラに編集ソフトが付属していますから、活用してください。i_view はフリーソフトですが、高機能な画像編集ソフトです。色の変更、明るさの調節、一括変換などが可能です。
       有料ソフトでは、PhotoShopが有名です。これは、プロ用で効果ですが一般用に簡単化した PhotoShopElementは1万円程度で入手できます。画像の修正や、画像の合成なども可能です。
       gmail に登録すると、「写真」機能が利用できます。「アルバム」を作成して「公開」すれば、だれでも見ることが出来ます。公開できない場合、写真用の gmail アカウントを作成し、そのIDとパスワードを連絡します。相手が gmail のアカウントがあれば、「招待」できます。「写真」から 「picasa」 をダウンロードすると、各種の編集が可能です。