画像を編集しよう


  1. 画像の基礎知識


    1. 画素数

      写真は画素(色のついた粒)の集まりで構成されます。画像はこの画素を縦横に並べて表現します。中程度の写真で 2400*1800 程度の画素数になります。パソコンの画面は少し標準型で 1280*1024 画素ですから、一度に全体を表示できません。
       ディジタルカメラで表現される **メガピクセル とは、この画素数の意味です。1000*1000画素が1メガピクセルになります。

    2. 画像形式

      画素のままでは、非常にファイルが大きくなるので、通常圧縮したファイルを利用します。よく利用される圧縮形式は JPG 方式で、元の画像の数十分の一に圧縮します。圧縮された画像は変化が緩やかになりますが、風景や人物などもともと極端な変化が少ない画像はほとんど変化しません。
       図面などは、JPGでなく GIF やPNG 形式が利用されます。

    3. ディジカメからの画像のコピー

       最近のディジカメはほとんどの機種にUSB端子があります。ディジカメとパソコンのUSB端子をケーブルで接続すると、ディジカメの画像フォルダを「リムーバブル(移動可能な)ディスク」としてパソコンで確認できます。また、ディジカメから記憶媒体(スマートメディア、メモリースチック)を取り出すことができれば、パソコンによっては直接読み出すことができます。

    4. 印刷

       印刷機の画素は非常に小さい(画面の約1/10)ため、画素数の大きいほうが、きれいに印刷できます。印刷機の精度としては、400DPI などの表現が用いられます。これは、Dot Per Inch で、インチあたりの画素数です。パソコン画面のDPIは70DPI程度ですから、数倍プリンタの方が細かい印刷ができます。

    5. 画像の調整

       写真を編集するとき、よく行う操作は、

       画像を探す、見る
       画像を回転する
       画像の特定部分を切り出す
       画像の大きさ(画素数)を変更する
       画像の明るさを調整する

      少し、高度な編集では、
       画像の一部の色の変更(シミの削除)
       二つの画像の合成
      などがあります。

  2. 画像の取り込み


    1. フォルダを作成する

      まず、画像ファイルを入れる、フォルダ(書類入れ)を作成します。マイコンピュータから、Hドライブをダブルクリックして表示します。ファイルメニューから「新規作成」続けて「フォルダ」を選択します。



      すると、「新しいフォルダ」が作成されます。このフォルダを右ボタンでクリックし、メニューで名前変更を選択します。キーボードから「画像」と入力します。

    2. ブラウザの画像を取り込む

      サンプルとしてホームページの画像を借用しましょう。IE(ブラウザ)を立ち上げ、適当な画像で右クリックします。「名前をつけて画像を保存」を選択します。

      1. 保存するフォルダの選択
        画像を保存するウインドウが表示されます。表示される場所として、ドライブHを指定し(上の枠)、フォルダとして 「画像」を選択します。「保存」ボタンを区ルックすると画像が保存されます。同様にして、数枚の画像を、「画像フォルダ」に保存します。




  3. i_View(画像編集ツール)を利用する


    i_viewは営利目的でなければ、自由に利用できるソフト(フリーウエア)です。

    1. インターネットから取り寄せる


      1. 取り寄せ
        日本語版が下記にあります。「Ver3.33aのダウンロードはここからどうぞ」の次の行をクリックして自己解凍形式のファイルを取り寄せ(ダウンロード)します。
         http://www8.plala.or.jp/kusutaku/iview/
        これをダブルクリックすると、保存するフォルダを指定するウインドウが開きます。保存するフォルダを指定してOKを押します。これで、iview385j.EXEが保存されます。

      2. 解凍
        次に iview385j.EXE のアイコンをダブルクリックすると、解凍先(インストール先)フォルダを指定するウインドウが開きます。解凍先フォルダを指定して、OKボタンを押します。view33aj フォルダが作成され、この中に、i_view.exeが作成されます。

           

  4. i_Viewで画像を表示する


    1. i_viewのメニュー

      iview330フォルダを開き、i_view32.exe をダブルクリックして起動します。



    2. 画像ファイルを表示する

      Fileメニューから「開く]を選択します。ファイル選択ウインドウが表示されます。画像フォルダを選択し、ファイルをクリックします。画面左下に画像が(小さく)表示されます。「開く」をクリックすると、実際のサイズで表示されます。



    3. サムネイル

      1. サムネイルウインドウ
        ファイルメニューから「サムネイル」を選択すると、サムネイル表示用のウインドウが作成され、画像フォルダの中の画像をすべて小さな画像(Thumb:親指、Nail:爪、親指の爪のサイズ)で表示します。小さな画像 をダブルクリックすると、その画像を開くことができます。



      2. オプション
        オプションメニューの「サムネイル設定」でサムネイル画像の大きさを変更できます。数字は画素数です。

      3. コンタクトシート
        サムネイルウインドウのファイルメニューからコンタクトシート作成で、サムネイルウインドウで選択した画像を指定した個数で並べた画像を作成します。これを印刷すれば、べた焼き印刷ができます。日本語フォントを選択しないと、「文字化け」を起こします。
         離れた画像を複数個選択するには、コントロールキーを押しながら、マウスでクリックします。

    4. 表示方法の選択

      1. ウインドウ/画像のサイズ
        表示メニューの「表示オプション」で、画像のサイズでそのまま表示するか、ウインドウのサイズに画像を拡大/縮小して表示するかを選択できます。「全画面」にすると、メニューも消えてしまいます。ESCキーで元に戻ります。

      2. 次/前のファイル
        空白、BackSpaceでフィルダの次/前の画像を表示することができます。Zoomin(+)、ZoomOut(-)で拡大/縮小もできます。

    5. スライドショー

      ファイルメニューから「スライドショー」を選択すると設定ウインドウが開きます。右の画面でファイルを選択し、「追加]ボタンをクリックして、スライドショー(順に表示)をする画像を追加します。<選択したファイル>の横の「実行]ボタンをクリックすると、「スライドの方法」で指定した方法で画像が逐次表示されます。実行には、「指定時間間隔」、マウスかキーのクリック、等が選択できます。
      終了するには、キーボード左上の Esc キーを押します。

  5. 画像を編集する


    1. 回転


      画像メニューの「左右回転」で画像の回転ができます。ディジカメで撮影した縦横がひっくりかえった画像を、正しい方向に戻すとき便利です。

    2. 画像の切り出し

      画像の画面で、切り出したい範囲をドラッグすると矩形が表示されて範囲を指定できます。編集メニューから「選択範囲を切り出す」をクリックすると、選択した範囲を切り出すことができます。
       「選択範囲以外を削除」では、画像のサイズは変化しません。

    3. リサイズ

      リサイズでは画像のサイズを拡大・縮小できます。「アスペクト比を保持」にチェックをつけておくと、縦横比を一定にしたまま、拡大・縮小します。「比率」をクリックすると、現在の画像との比で拡大・縮小します。右下のメニューでは処理の方法を指定できます。画像の拡大は、余り良い画面になりません。



    4. 色調補正

      色調補正をクリックすると、明るさや色合いを変更できます。スライダで画像を見ながら調整できます。暗い画像を明るくする場合などでは効果があります。
       ガンマ補正は、表示するディスプレイの特性で定まりますが、値を大きくすると、暗い部分が明るくなります。



    5. フィルタ

      フィルタでは各種の画像効果を実行できます。1回の適用では変化は僅かです。必要なら何回か適用します。適用直後なら、「編集」メニューの「元に戻す」で元の画像に戻せます。

    6. 名入れ

       マウスをドラッグして矩形の範囲を指定し、編集メニューーから「選択範囲にテキスト挿入」を選択します。現れるウインドウで文字を入力し、OKボタンを押すと、画像に文字が組み込まれます。このとき、漢字の場合漢字フォントを選択します。保存をすると、文字の削除はできませんから、注意してください。

  6. ファイルメニュー


    1. 他の画像形式で保存

      1. 画像ファイルの形式
        画像ファイルにも多くの保存形式があります。圧縮のない画像ファイル形式はBMPです。写真でよく利用される画像はJPEGです。ホープページのロゴでよく利用される画像はGIFです。

      2. 形式を変換して保存する
        Fileメニューの「名前をつけて保存]を選択し、「ファイルの種類」を指定して保存できます。

    2. 一括変換

      画像のサイズ、形式、名前を一括して変更できます。ファイルメニューで「一括変換」を選択します。変換するファイルを選択し、保存フォルダを定めます。「詳細設定」でサイズの変更が指定できます。
       選択した画像を一括して変換してくれます。

    3. TWAIN入力

      TWAINに対応した機器(スキャナ、ディジカメ)を接続している場合、ここから画像を読み込むことができます。

    4. 印刷

       印刷メニューで印刷形式を設定できます。ページにあわせるを指定すると、指定したサイズもで引き延ばしをしてくれます。「ページ一杯にのばす」では、縦横比が変わります、注意してください。
       「中央に配置」をチェックすると、用紙の中央に印刷します。


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