電子メールを使おう

  1. 電子メールとは


    1. 電子メール

       電子メールはネットワークを通して、相手に文章や画像などを届ける仕組みです。相手のメールアドレス(住所)がわかれば、世界のどこでもメールを送ることができます。ただし、送り先の相手が「メールを読む」操作を行う必要があります。
       携帯電話の場合、携帯会社の電話番号によるメールとインターネットメールがありますが、ここで紹介するのは インターネットメールです。

    2. メールの宛先

       メールの宛先(郵便の「住所」に相当します)は
        名前@メールのドメイン名
      の形式です。たとえば、
       mxx@hm.aitai.ne.jp
      は aitai(ひまわり) でのメールアドレスです。mxが名前、hm.aitai.ne.jp がメールドメイン(郵便局の場合、担当区域名に相当します)の名前です。メールを送るのはどのパソコンでもできますが、メールを受け取るのは、PCが属するドメイン内のコンピュータ(郵便局)になります。

  2. ウェブメール


    1. メールソフト

       電子メールが利用できるソフトもいろいろあります。マイクロソフトのオフィスが組み込まれている場合、OutLook あるいは OutLookExpress と呼ばれるメールソフトがよく利用されています。また、電子メールを利用するには、インターネットサービスを提供するプロバイダ(ISP)から提供するメールアドレスが利用できます。 しかし、提供されるメールアドレスは1種のみで、家族で利用するには不便です。

    2. ウエブメール

       ウェブメールはブラウザで利用できる電子メールシステムです。(広告を見ることで)メールサービスを受けることができます。多くのホームページでウェブメール機能が提供されていますが、ここでは、グーグル社のメール(gmail)サ-ビスを紹介します。ウェブメールはホームページを見ることができれば、どのPCからもメールを利用できます。しかし、メールのデータはネットを通して取得するため、専用のメールソフトと比べて読み書きは少し遅くなります。

  3. gmailのアカウント


    1. 入り口

      グーグル(http://www.google.com)の先頭にある、Gmail をクリックします。



      画面右下に、登録画面が出ます。ここから、メールアドレスとメールを読むためのパスワードを取得します。


       アカウント登録を押すと登録画面が出ます。性、名を入力し、希望するユーザ名を入力します。ユーザ名は英字で、これが、メールアドレスになります。「使用可能か確認する」ボタンを押すと、ユーザ名がすでに利用されている場合、使用できるユーザ名を知らせてくれます。○をクリックして選択します。
       次にパスワードを指定します。8文字以上の英数字を指定します。ユーザ名とパスワードは忘れないよう記録しておいてください。
       秘密の質問は、パスワードを忘れた場合、「パスワード」を再発行する場合の「暗号」になります。質問を選択し、その答えを入力します。
       文字の確認では、画面のへんてこな(よみにくい)英字を読んで、入力します。これは、自動でメールアカウントを際限なく取得する「いたずら」の防止策です。最後に、「同意してアカウントを作成します」をクリックします。

  4. メールの利用


    1. メールを出す

       登録ができると、メールの利用画面に移ります。Gmailチームからのメールが一通届きます。「Gmailチーム」をクリックすると、詳細を見ることができます。



       左上、「メールを作成」をクリックすると、メール作成画面に移ります。練習として自分にメールを出します。宛先に自分のメールアドレス
        ユーザ名@gmail.com (ユーザ名がfureai55なら、fureai55@gmail.com)
      を指定します。件名に「メールの用件」、その下にメールの本文をかき、「送信」ボタンを押します。


    2. メールを読む

      「受信トレイ」をクリックすると、「メール一覧」が増え、メールの受信が確認できます。画像などの添付ファイルが送られると、本文の後に表示されます。

    3. 返信、転送

       メールを読むと、下に「返信」、「転送」のボタンがあります。「返信」をクリックすると、メールを出した人に返事を出すことができます。「転送」をクリックすると、読んだメールを他の人に送ることができます。この場合、送る人のメールアドレスが必要です。



    4. 大事なメール

       メールを読む画面で、右上の「その他の操作」のメニューから、「スターをつける」をクリックすると、メールに星(スター)をつけることができます。「受信トレイ」の下で、「スターつき」をクリックすると、スターのついたメールのみを表示できます。

    5. 削除

       メールのタイトル表示画面で、タイトルの左にチェックをつけ「削除」ボタンを押すと、そのメールを削除できます。

  5. 連絡先の登録


    1. 連絡先

       「連絡先」をクリックすると、現在登録されている連絡先のメールアドレスの一覧が表示されます。「連絡先を作成」をクリックすると、連絡先を追加できます。メールアドレスをチェックし、「作成」ボタンを押すと、チェックした人(複数可能)にメールを送ることができます。

    2. メールの送信者のアドレスを登録する

       メールを送ってくれた人のアドレスを連絡先に登録できます。
      少し、わかりにくいところにありますが、メールを読む画面の先頭にある返信の横のメニュ(▼)をクリックします。「連絡先にxxxさんを追加する」をクリックします。


    3. 連絡先を利用する

       メールの宛先欄に登録した名前の先頭文字を入力し、「Enter」キーを押します。その字を先頭に含む宛先の一覧が表示されますから、クリックして選択します。「杉山 守人(共同)」、の名前で登録されている場合、杉、守、共同 などで検索できますが、山や同、では(先頭の文字でないので)検索できません。
       


    4. 一覧から探す

      名前を忘れたり、複数の人に出す場合、「連絡先」をクリックすると、一覧が出ます。名前の左の□をクリックし、先頭の「作成」ボタンを押すと、その宛先を含むメール作成画面が出ます。

    5. インポート、エクスポート

       名前とメールアドレスを一覧したファイル(.csv形式)がある場合、そのファイルからインポートできます。多くのメールソフトでは「エクスポート」で登録者の一覧ファイル(.csv)を生成できます。CSVファイルは
       名前、メールアドレス
      の形式のテキストファイルです。インポートするには、「連絡先」をクリックして、下記の「連絡先」のウインドウを表示し、右の「インポート」ボタンをクリックします。

       csv ファイルを指定するウインドウが開きます。

  6. その他の機能


    1. メールの検索

       先頭にある検索欄に言葉を入れ、「メールを検索」ボタンを押すと、その言葉を含むメールを探し出してくれます。


    2. 送信済みメール

       左のメニューから、「送信済みメール」をクリックすると、自分が送信したメールの一覧を見ることができます。

    3. 返信メール(スレッド)

       出したメールの返信、そのまた返信、などは、同じ受信欄にまとめて表示されます。まとまったメールを「スレッド」と呼びます。前のメールとの関連を見るのに便利です。


    4. ファイル添付

       「件名」の下にある「ファイルを添付」をクリックすると、ファイル選択の画面になります。写真などのファイルを選択すると、そのファイルを添付したメールを送ることができます。
       添付ファイルを受けると、メール本文の下にファイルの名称とメニューが表示されます。「表示」の送られたサイズの画像を見ることができます。「ダウンロード」をクリックすると、「ファイル保存」のメニューが現れます。保存場所とファイル名を指定して、自分のパソコンにファイルを保存できます。


    5. 転送

       通常の電子メールは受信したパソコンに記録され、別のパソコンでは見ることができません。受けたメールを gmail に転送するよう設定しておくと、インターネットに接続できれば、どこからでも読むことができます。設定のしかたは、ISP(プロバイダ)で異なります。
       逆に、gmail はインターネットに接続できないと読むことはできません。しかし、gmail の設定で、「pop ダウンロード」を設定すると、gmail で受信したメールを指定したメールソフトで受信できます。このメールはパソコンに記録されますから、インターネット接続なしに、読むことができます。また、gmail で受信したメールを削除しても、パソコン側で読むことができます。
       同様な機能で、gmailから別のメールに転送する機能もあります。

  7. その他の特殊機能


    1. 特殊機能

      ここでは、通常のメールソフトにはない、gmail独自の機能を紹介します。

    2. メールの分類(ラベル)

       この機能は、通常のメールソフトでは、「フィルタ」に対応する機能です。メールを読む画面で、「その他の操作」のメニュー(▼)で「新しいラベル」でラベル(目印)をつけておくことができます。たとえば、重要、要処理、会社 などのラベルをつけます。ラベルをつけたメールは、「左」のラベル欄をクリックするだけで、容易に検索できます。付けたラベルは、一覧画面でチェックをつけ、「ラベルを削除」をクリックすることで容易に削除できます。スターをつける機能は、「特殊なラベル」に相当します。

    3. 送信アドレスの設定

       gmail から送信すると、受信側では xxx@gmail.com から受信したことになります。他の名前で送信したい場合、メール一覧画面の右上の「設定」をクリックします。「タグ」で「アカウント」を選択し、「他のメールアドレスを追加」をクリックし、メールドレスを追加します。メールを送信するとき、ここで追加したメールアドレスを「差出人」として選択できます。

    4. PCにメールを保存する

       gmail で受信したメールは、グーグル側で保管されています。したがって、どこからでも閲覧できます。ただし、受信したメールを自分のPCに保存し、インターネットの接続なしに閲覧したい場合があります。このような場合、メール一覧画面の右上の「設定」から「メール転送とPOP」タグで、「popダウンロード」を設定すると、MS社のexpress などでメールを受信し、閲覧することができます。

    5. 迷惑メール

       メールアドレスが他の人に知られると、宣伝用の迷惑なメールがきます。迷惑メールと判断すると、これは自動的に、「迷惑メール」に振り分けられます。必要なメールだった場合、先頭の「迷惑メールを解除」をクリックすると、受信メールに移り、以後類似のメールが「迷惑メール」になることはありません。「アカウントの設定」タブをクリックします。

    6. パスワード変更

       gmailのパスワードを変更するには、メール一覧画面の右上の「設定」から、「グーグルアカウントの設定」のリンクをクリックして、「アカウント」ページに移動します。これで、以下の画面が出ます。「パスワード変更」より、変更ができます。



  8. 一般の電子メールソフトとの差異


    1. 一般のメールソフト

       webの電子メールの扱い方と、一般のメールソフトの扱い方は殆ど同じです。異なるのは設定法で、最初に利用するメールの設定を行う必要があります。この設定法はプロバイダにより異なります。メールアドレス、ID、パスワードは所属するプロバイダから与えられます。また、使用するメール交換用コンピュータの名前(送信と受信)の設定が必要です。
       webメールの場合、特別な設定をしないと受信メールは利用するwebサーバーに残ります。したがって、ネットワークが接続されていればどこでも読めますが、ネットワークがつながっていないと読むことは出来ません。
       一般のメールソフトではメールを受信すると、メールは受信したパソコンのディスクに保存されます。一般のメールソフトは一度パソコンに取り込んだメールを読むのはwebメールに比べて高速です。また、webメールの場合、長い間(半年)使用していないと、アカウントが削除され、利用できなくなったり、受信メールが消えてしまう可能性があります。

    2. ウイルス対策、迷惑メール対策

       webメールの利点は、ウイルス対策や不要(迷惑:スパム)メールの処理がされていることです。ウイルスの多くは、メールから感染します。不用意に添付ファイルを開くと、ウイルスに「感染」する可能性がありますが、web メールではその心配は少なくなります。
       また、勝手に送られるメールも、内容のよって、迷惑メールに振り分けてくれます。ただし、必要なメールが「迷惑」メールとなる心配はあります。一般メールソフトでは単独での処理は困難で、ウイルス対策ソフトを別途組み込む必要があります。また、迷惑メールへの対策も自分で行う必要があります。