パノラマ撮影
カメラによっては画素数と同時に縦と横のサイズの比を変更できます。通常4:3ですが、3:2や16:9などの設定ができます。
 パノラマ撮影は、カメラの向きを水平または垂直に回転しながら数枚の写真を撮影し、これを1枚の画像に合成します(合成するソフトもあります)。
 パノラマ向けの印刷用紙(8:3)を市販されています。グループや広がりのある撮影に効果的です。

撮影のヒント2

連射
 動いているものにシャッターを合わすのは難しいものです。このような場合、連射機能を利用します。連射設定をして、シャッターを押し続けると秒当り数枚の撮影ができます(焦点は自動追尾モードにします)。

大きく撮る
カメラを被写体に近づけると大きく移りますが、近づきすぎるとピントが合わなくなります。このような場合、マクロ機能を利用します。カメラによっては数cmまで近づくことができます。

夜景と人
人の背景に夜景を撮りたい場合、シャッター速度を遅くすると人が動きぶれてしまいます。そこで、フラッシュを利用し人は瞬間の光で撮影します。シャッターは少し遅くして、夜景を撮ります。この技法をスローシンクロといいます。

ブラケット撮影
逆光など露出の設定が難しい場合、AEブラケット撮影が便利です(中級機以上の機能です)。
 設定露出から自動的に露出を変えながら3-5枚の撮影をします。

HDR(画像合成)
 ハイダイナミックレンジ合成(high dynamic range imaging、略称:HDRI、HDR)、とは、通常の写真技法に比べてより幅広いダイナミックレンジを表現するための写真技法です。
 AEブラケットで明るさを変えながら数枚の写真を撮影し、明暗の特徴を活かして1枚の画像に合成します。AEブラケット撮影ができれば、合成ソフトが利用できます。

ボケの活用
 一般に画像は焦点の合っている部分はくっきりですが、その前後はぼけます。
 被写体を強調するには、被写体以外は積極的にぼかしたいことがあります。
 一般に少し長い焦点(ズームする)とし、絞りを開けるとよくぼけます。高級なレンズではこの「ぼけあじ」が評価されます

花火
花火の広がる時間は以外に長い(2〜3秒)なので、遅いシャッター速度が必要です。したがって、ぶれないよう3脚が必要です。さらに、レリーズケーブル(下図:リモコンでシャッターを押す)があると、シャッターを押す動作によるカメラのぶれを抑えることができます。
 ピントは無限遠、絞りはF=8(ISO=100の場合)くらいが適当です。自動では良い設定ができません。

室内照明
 室内の撮影は、蛍光灯や電球で色合いが変わります。「白」を白く記録する機能をWB(ホワイトバランス)といいます。WBの設定を行うと、曇り、日陰、蛍光灯、白熱灯、などの設定を行うことができます。