データの入力支援

データの入力支援はとは、表にデータを入力するとき、入力値の範囲を確認したり、同じ入力項目を入力する場合メニューから選択したり、入力内容や入力形式が不明な場合それを説明するメッセージを表示する機能です。

  1. データの入力規制

    1. 入力規制

      エクセルの「データ」タブの「データツール」メニューにある「入力規制」がデータを入力するとき、各種の「入力支援」機能を提供してくれます。
    2. リストの利用

       入力する項目を予め設定した「表」から選択することができます。この機能を利用するには 「データ」タブの、をクリックします。次のダイアログが表示されます。入力値をメニューから選択可能にするには、「設定」タブで「入力値の種類」を「リスト」にします。「元の値」に 予め作成した「入力したい文字を並べたセルの範囲」を指定します。


       下は、実際の利用画面です。入力のリストが指定されたセルでは ▼ が出ます。これをクリックすると、入力リストが表示され、選択できるようになります。


    3. 入力時のコメント表示

       下は入力時のコメントの例です。今日の日付は ctrl+; で入力できることを説明しています。これは、「入力規制」ダイアログの「入力時メッセージ」で指令できます。


    4. 入力の切り替え(IME制御)

       日本語と数字入力の切り替えが必要な場合、「入力規制」ダイアログの「日本語入力」タブで日本語入力の オン・オフが指定できます。
       これらの「規制」は他の設定同様コピーすることができます。

  2. フラッシュフィル、重複削除

    1. フラッシュフィルとは、区切り位置

       先に、連続した数字や日付などを自動的に生成する機能(オートフィル)を紹介しました。「データ」タブの「データツール」メニューにある「フラッシュフィル」はこの機能を拡張した機能になります。一つの列に纏めた氏名を姓と名に分解して利用したい場合があります。B1 に 姓を入力し、「フラッシュフィル」 をクリックすると、残りの姓を生成してくれます。


       逆に、姓と名 に分解された列を纏めた列を生成することもできます。
       機械的にできそうな入力は、サンプルを入力後、「フラッシュフィル」を試してください。

    2. 区切り位置

       同じような機能に「データ」タブの「データツール」メニューにある「区切り位置」の機能があります。これは、空白などで分離した一列の入力を、複数の列に分解する機能です。多くの場合、「フラッシュフィル」で代用できそうです、

    3. 重複削除

       「データ」タブの「データツール」メニューにある「重複削除」は名簿などで重複入力をさがし削除してくれます。指定した複数の列がすべて一致したとき削除の対象になります。