配置・印刷

ここでは、主に、ファイルタブと印刷タブの機能について紹介します。エクセル独特の機能はあまりなく、オフィスに共通な要素が多くなります。

  1. スタート画面、ファイルタブ

    1. 新規と開く

       エクセルのスタート画面は、オフィスの「ファイル」タブの「新規」画面と同じで、空白の新規画面や、その他の「テンプレート」が表示されます。テンプレートは 下に表示されるジャンルやキーワードで検索することができます。


       新しい表を作成する場合には、利用できないるテンプレートがないか、チェックしてみてください。テンプレートを開き、修正後ファイル保存すれば、自分のオリジナルとして利用できます。 既存のファイルの場合、「開く」から選択します。通常のファイルを開くダイアログでなく、指定したフォルダと内部のファイルは一覧されます。「最近使ったブック」で、最近使用したファイルが一覧できます。「コンピュータ」から別のフォルダを探すこともできます。
       「ファイル」タブ画面の終了は、左上の ← です。

    2. オプション

       「ファイル」タブのオプションでは、「基本設定」、「数式」、など多くの項目での規定の動作を設定できます。「リボン」や「クイックアクセスツールバー(エクセルの一番上の行に表示されるアイコンで「上書き保存」や「元に戻す」など)」の設定も可能です。「アドイン」はやや専門的な追加機能を選択・組み込みます。

       
    3. 印刷(プレビュー)

       「印刷」メニューでは、「プりンター」や「部数」の設定ができますが、印刷前の大きな画面で印刷された状態を事前確認(プレビュー)できます。エクセルでは、通常の表示画面と印刷画面が異なることが少なくありません(罫線が切れたり、文字表示が異なる)。
       「印刷」の最後のメニューで、表を縮小して1ページに納めて印刷する機能もあります。

    4. 印刷したくない行や列を隠す

       個人情報やページレイアウトの関係で、印刷の時だけ特定の行や列を隠したい場合があります。このとき、指定したい行や列を選択し(複数指定も可能です)、右クリックします。「非表示」のメニューがありますから、これを選択します。「非表示」にすると、行や列の番号が欠番になります。
       元に戻すには、前後または境界を選択して、右クリックのメニューから「再表示」を選択します。

  2. 「ページレイアウト」タブ

    1. テーマ、ページ設定

       「ページレイアウト」タブではテーマ、配色、フォント、などの選択ができます。配色は「グラフ」を表示させて切り替えると特徴がわかります。
       
        
          配色 オフィス          配色 青緑

       ページ設定では、「印刷」に関する詳細な設定ができます。セルの領域を指定して「印刷範囲」を設定すると、指定した範囲を印刷できます。また、「印刷タイトル」では、長い表を複数のページに印刷するとき、各ページの先頭に表示する「タイトル」を指定できます。下は、第一行を各ページの先頭タイトルに指定しています。


       2ページ目の印刷例です。タイトル行が印刷されます。

    2. 拡大縮小・シートのオプション

       「拡大・縮小印刷」は印刷するとき表全体が1ページに収まるようサイズを調整します。「シートのオプション」で、「枠線」はセル間の枠線、「見出し」は上下にセル指定用に表示される A,B,C、1,2,3 のラベルのことです。これらは通常印刷されませんが、チェックすると印刷されます。

  3. ホームタブのスタイル

    1. スタイル設定

       「ホーム」タブの「スタイル」メニューも、表示や印刷のスタイルを設定できます。「テーブルとしての書式設定」を選択すると、表全体のスタイルを纏めて設定できます。多くのサンプルが選択可能ですが、適当なモノがない場合、「新しいテーブルスタイル」で好みの設定が可能です。
       「セルのスタイル」では選択したセルの背景色、文字のスタイル、罫線、などが設定できます。「新しいセルのスタイル」で好みの設定が可能です。

    2. 条件付き書式(強調表示)

       「スタイル」メニューの「条件付き書式」を利用すると、たとえば、「マイナスの数字の表示を赤色」に設定することができます。
       下の例は、「条件付き書式」>「セルの強調表示ルール」>「文字列」を選んだ場合です。セルの文字に指定した文字が含まれる場合の書式を設定しています。


      このルールを品名の列に選択すると、「ミカン」の文字のセルすべてが着色されます。  数値のセルの場合、大小関係や値の範囲で、条件付けをして「強調表示」ができます。



       、「条件付き書式」>「上位下位ルール」では、「先頭からx個」のような形式で強調する対象を選択できます。
       「条件付き書式」での強調表示の削除は、同じメニューの最後の「ルールのクリア」または「ルールの管理」で行います。

    3. データバー表示(条件付け書式)

       「条件付き書式」の「データバー」は、数字データとともに色のグラデーションで大きさを表示します。表の中に組み込まれた「棒グラフ」といった感じです。 
       

       同じメニューの「カラースケール」では色で、「アイコンセット」では各種の矢印アイコンで、増減を表示します。