システムの監視と管理


  1. タスクマネージャ


    1. タスクマネージャ

      タスクマネージャはシステムのタスク実行状況を表示し、必要ならタスクの実行をを停止することができます。ここで、タスクはアプリケーションの実行単位です。

    2. タスクマネージャの起動

      タスクマネージャは、ctrl-alt-delete キーで現れるメニューから実行できます。あるいは、スタートメニューのあるシステムバーを右クリックして選択することもできます。



    3. アプリケーションの停止

      タスクマネージャを起動すると、アプリケーション、プロセス、パフォーマンス、のタグがあります。アプリケーションのタグでは、現在実行中のアプリケーションが表示されます。この画面でアプリケーションを選択し、タスクの終了をクリックすることで、正常に停止できなくなったプログラムを実行停止できます。

    4. プロセス

      プロセスをクリックすると、システムが実行中のプロセスが表示されます。プロセスはプログラムではスレッドに相当します。システムの管理をする多くのプロセスが実行されています。スレッドは作成したプログラムミスでプロセスが生き残る場合もあります。
       名前を選択してプロセスを停止できますが、システムに必要なプロセスを停止してしまうと、ウインドウズ全体が死んでしまいます。

    5. パフォーマンス

      パフォーマンスをクリックすると、CPUの使用率とメモリの利用率が、グラフで表示されます。プログラムを実行しながら、CPUの使用率を見ることで、プログラムのプロセッサへの負担の度合いを確認することができます。CPUの利用率が100%になると、マウスやキーにも反応できなくなります。

       

      下のグラフはメモリの利用率です。物理メモリの合計は実際に組み込まれているメモリのサイズです。実際には、仮想記憶機能で、メモリの数倍まで、ディスクを利用しながら動作します。現在、必要としている仮想記憶のサイズが、コミットチャージの合計です。これが、制限値に達すると、メモリ不足のため実行不可能な状態になります。最大値は、電源起動後これまでに利用した最大の仮想記憶のサイズです。
       カーネルメモリは、システムに必要なメモリです。window2000では、最低でも25MB程度を必要とし、ドライバや各種のリアルタイム処理(ウイルスチェック、ネットワークサービス、仮名漢字変換など)を追加すると、100MB以上に膨れあがります。アプリケーション以外の、随時の待ち受け処理を組み込んだ場合、カーネルメモリのサイズ合計を確認しておくと良いでしょう。
       繰り返しループの中でメモリを確保し、解放しないプログラムを作成すると、メモリの利用率が少しずつ上がり、しばらくするとメモリ超過で実行が停止します。このチェックにも利用できます。

    6. CPUパフォーマンスの常時表示

      パフォーマンスウインドウのサイズは小さくなりませんから、常時表示すると邪魔になります。ちょっとした裏技がありパフォーマンスのグラフでダブルクリックすると、グラフのみのウインドウになり、このウインドウはサイズを小さくできます。



      ちょっと気になるプログラムの実行時は、このグラフを出しておき、メモリやCPU使用率をチェックすると良いでしょう。元に戻すには、もう一度ダブルクリックします。

    7. 仮想記憶の容量の変更

      システムが利用できる仮想記憶の容量は、実際のメモリの2倍程度に設定されます。この設定はコントロールパネルから、システムを選択し、詳細メニューからパフォーマンスオプションで、設定できます。あるいは、マイコンピュータを右クリック、「詳細」タブから設定できます。

  2. ドライバの状態の表示


    1. ドライバ

      比較的よく利用するのは、組み込んだドライバの状態把握です。コントロールパネルからシステムを選択し、ハードウエアタブから、デバイスマネージャを選択します。あるいは、マイコンピュータを右クリック、「ハードウエア」タブから設定できます。
      ここで、各種のドライバの状態を確認し、削除や更新を行うことができます。



  3. コンピュータの管理


    1. コンピュータの管理

      コントロールパネル、または、スタートメニューの「管理ツール」のを起動します。

    2. イベントビューア 

      システムからのメッセージを表示できます。特に赤字のエラー情報には注意が必要です。

    3. ディスクの管理

      「記憶域」の「ディスクの管理」をクリックすると、ディスクの利用状況(パーティションやファイル形式)などが表示されます。「システム情報」から「システムの概要」をクリックすると、システム名、OSのバージョン、メモリのサイズなどが表示されます。



    4. サービス

       サービスでは、システムに組み込まれ、自動または手動で実行される各種のサービスが一覧できます。常時起動の必要のないサービスは「状態」を手動にしておくと、自動起動を解除できます。


    5. デフラグ

       「コンピュータ管理」の中にデフラグツールがあります。「分析」を行うとディスクの「断片化」状態が表示されます。「最適化」を行うと、ディスクの「断片」を整理してくれます。これを行うと、ディスクのアクセスが高速になります。