ガロア拡大体

GF(22)
GF(2)を多項式
  x2 + x + 1 = 0
の根で拡大するとGF(22)が生成できます。多項式の解をαとします。
{0,1,α,α+1} は体を作ります。α=2、α+1=3 とおくと、次のような演算表になります。

乗算表      加算表
 | 0 1 2 3     | 0 1 2 3
---------   ---------
0| 0 0 0 0    0| 0 1 2 3
1| 0 1 2 3    1| 1 0 3 2
2| 0 2 3 1    2| 2 3 0 1
3| 0 3 1 2    3| 3 2 1 0

拡大体
素数の有限体を、多項式の根を使って拡大します。

一般の拡大
 モードp(素数)の演算で{ 0..p-1}は体となります。これを、m次の多項式の解で拡大した要素数
pm の体を生成できます。 これをガロア拡大体と呼びます。

定理:有限体
 すべての有限体はGF(pm)と同型である。ここでpは素数、mは1以上の整数である。すなわち、有限体の集合の数はpmである。