風速の計測
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出典
島田 義人 「ダイオードによる熱式風速計の製作」より
トランジスタ技術 2003/5
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測定原理
ダイオードの順電圧は温度により変化します。ダイオードを外部ヒータで加温します。ここに、風が吹くと、温度が下がります。この温度差で風速を計測します。
風速センサの外観です。ダイオード1S2076Aを2本直列につなぎ、中間にチップ抵抗を入れ暖めます。チップ抵抗は47Ω並列で、無風の場合60度程度まで温まります。
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測定回路
室温を計るダイオードとの電圧差を計測し、出力します。出力はディジタル電圧計で表示します。
電源は単3電池2本です。
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製作
センサ、DMM(ディジタル電圧計)、乾電池が外付けです。
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測定
測定結果です。左は風速と出力電圧の関係です。発生熱量が少ないため、15km/h から飽和します。
右は時間特性で立ち上がりに20秒、戻りは50-60秒程度かかります。