電源

電池
 通常の乾電池(マンガン系)は1.5Vで、1000 mAH (1000mAで1時間[H])の容量があります。 PICは2Vから動作しますが、青色のLEDは3.5Vが必要です。そこで、乾電池3本を直列に接続して使用します。
 PICの電流は2mA程度です。LEDの電流は平均10mA程度とします。したがって、乾電池3本で100時間程度利用できます(未検証)

2次電池の勧め
 今回は利用しませんが、NiH系とリチウム系の充電可能な電池があります。リチウム系は慎重な取り扱いが必要です(下手に扱うと加熱して火事を起こします)
 しかし、最近のNiH系の2次電池(SANYO製eneloopなど)は、自己放電も少なく継ぎ足し充電も可能です。1000回充電は保証されており、単3で1本250円程度です。別途充電器が必要です。繰り返し利用される機器には、省資源の観点からもお勧めします。

PICの省電力機能
 組み込みコンピュータ(PIC)の消費電流は数mAで、LED1本以下です。それでも、500H程度で電池がなくなります。
 PICにはプログラム実行を停止して、監視機能のみを残す、sleep 機能があります。
プログラムでは
 sleep()
を実行します。これで、消費電流はPIC単独の場合 0.02mA 程度まで落ちます。

電源回路
電源は、通常、商用(家庭用)の電源(交流100V)をACアダプタで直流5V(1A)に変換して使用します。ここでは、携帯性を考慮して電池駆動にします。

ここでの省電力
 100回明滅を実行すると、sleep() を実行します。これで、消費電流は 0.2mA に落ちます。sleep() からの回復には リセット 機能が利用できます。
 リセット用端子を押しボタンスイッチで一瞬 0V にすることで、リセットがかかり、再起動が出来ます。このため以下のプログラムを組み込みます。
 count++;
  if(count>1000) sleep();//お休み
最初の count++ は明滅回数を1増します。次の if() で、count が1000を越えたら、sleep() 状態に入ります。