シリアル通信回路基板の実装

  1. プリント基板

    1. プリント基板

      プリント基板は、回路の配線を印刷するように製作した基板です。プリント基板を利用すれば、部品を差込み半田付けするだけで回路が製作できます。

    2. シリアル通信基板

      シリアル通信に必要なレベル変換の回路をプリント基板で作成しました。

  2. 製作手順


    1. 基板の表と裏

      主に部品を配置する側を部品面、主に配線する側を配線面といいます。部品面にRS232のソケット、ICソケット、コンデンサ、などを差し込みます。ICのソケットは切り欠きを左側にします。LEDは方向があり、長いほうが+(左)です。ただし、コンデンサ2個と、基板用接続用のピンヘッダは配線面から取り付けます。また、配線面の左側のコンデンサは、配線にミスがあり、修正が必要です。
       

    2. 製作手順

      最低限「内側のコンデンサを取り付けた後にICソケットを取り付ける」という順序は守らないと、内側のコンデンサの半田付けができなくなります。部品の高さなどを考慮すると、以下の順序がはんだ付けしやすいでしょう。

      1. 配線面で、ICの内側にコンデンサを2つ取り付けます。この時、左側のコンデンサは、回路が切れている方の端子(左側)を曲げて出しておき、まず、切れていない方の端子(右)だけをはんだ付けします。左の端子は上の写真のように、左下の端子に半田付けしますが、4でICソケットを取り付けた後半田付けします。
        コンデンサの端子は基盤から数mm出る程度に十分深く差し込みます。
      2. 配線面から短い方のピンソケットを挿入し半田付けします。このとき、ピンをブレッドボードに挿しておくと固定されて作業がやりやすいなります。
      3. 部品面に、ICの外側にコンデンサ3つを取り付けます
      4. ICソケットを取り付けます。ICソケットの向きは、基盤に『1』が書かれている方にソケットの切りかきをあわせます。
      5. 抵抗とLEDを取り付けます。LEDは長い端子を基板の+マーク側に挿入します。
      6. スイッチを取り付けます
      7. RS232Cコネクタを取り付けます。挿しにくいので、5本ピンの中央を基準に左右のピンを調整してください。
      8. 半田面で未接続のコンデンサの端子を半田付けします。

       

    3. 試験

      RS232CのソケットにRSのケーブルを差込、他方をPCのCOM端子に接続します。ピンソケットの5本の端子を、ブレッドボードの横方向に挿入します。V端子に電源5V,G端子に電源GNDを接続し、RS基板に電源を供給します。
       TxがPIC側の送信(PCの受信)、RxがPIC側の受信端子(PCの送信)です。PC でHyperTermを立ち上げ、9600bps、8bit、1Stop、ハンドシェイクなし、で設定します。PCBのRxとTxを接続します。
       PC側でキー入力した文字が画面に表示されれば、RS基板は正常に動作しています。PCから送信された信号がRS基板でRxに受信され、これを、Txを経由してPC側に送り返しているからです。