DeviceError FileNotLoadedなるエラーメッセージを出すことがあります。接続回路の不具合の場合でも出ますが、同じ回路でPICを交換しても出る場合があります。PICを他のライタで書き込みと、以後PicKit2で正常に利用できる場合もあります(過去3回くらい経験しています)。
PDE-XP は、USB接続の汎用PICライタです。殆どのPIC(dsPIC未対応)に対応しています。
ライターを利用するには、ドライバーのインストールが必要です。ドライバ-はFDDで提供されます。
ライターをUSBケーブルで接続すると、「ハードウエアの追加ウイザード」が現れます。「最適なドライバを検索する」をチェックし、「次へ>」をクリックします。ドライバーのあるドライブと検索場所(フォルダ)を指定し、FTDIBUS.INF ファイルを読み込み可能とします。「次へ>」をクリックします。「準備ができました」のメッセージがでます。「次へ>」をクリックし、読み込みを開始します。「インストールされました」が表示されます。
PICプログラマーディスクの 「setup.exe」 を実行します。これで、アプリが組み込まれ、スタートメニューに「picProgrammer」が追加されます。
USBケーブルでパソコンに接続します。電源は不要です。PIC16C5xとPIC17CXXXには対応していません。ライターのレバーを上げ、PICの1pinを左上に揃え、レバーを倒して固定します。PicProgrammerを起動します。PICをライターに差し込んでないと、「Cant open file」が表示されます。
正常に接続できない場合は、「check connection}が表示されます。Optionメニューの「communication]をクリックし、接続するシリアルポート COM1、。。、COM8、Port
rate を調整します。rateは19200、portは通常COM4です。このUSBはSerial デバイスとして接続しています。他にシリアル接続のUSBがあると、COM4にならない場合があります。
PICを差し込み OK をクリックすると、次のようなウインドウが開きます。
表示されている 中央の
000000: 3FFF 3FFF ..
の先頭の00000: が番地、3FFFは初期値で、何も書かれていない状態です。
下部は EEROMデータの初期値です。
左下に赤く表示されているデバイス名が 書き込みたいPICの名前と異なる場合は、「pic」メニューの「Select Device」で一覧から選択します。
次に、Fileメニューのopenで、PICに書き込むHEXファイルを指定します。このファイルは、アセンブルを実行すると、生成されます。「pic」メニューの「program entire
Device」で書込みを実行します。
FileメニューのfusesでPICのconfigを設定します。特に必要がなければ、チェックをはずしますが、発振方式の選択の身は必須です。PIC16F628で、内部発振回路を利用し、RA6ピンをIO端子として利用する場合、
INTRC RA6-IO
をチェックします。外部の水晶発振子を利用する場合 XT をチェックします。「pic」メニューの「program config fuses」をクリックします。これで、config(構成ビット)が書き込まれます。
一般に利用されるライタは数万円(Pickit2で6千円まで下がりましたが)ですが、限定された機能ですが個人利用できるライタのキットや制作済みの回路が市販されています。その中でここでは
JDM ライタを紹介します。これは、回路図が公開され、キットメーカーから、基盤と部品がセットされ800円程度です。
接続はシリアル(COM)端子です。COM端子がない場合、USBからシリアルに変換するケーブルが1000円程度で入手できます。
シリアル以外で、パラレルポート(プリンタケーブル)接続の回路も市販されていますが、これは、NT系統(2000,XP)などのOSでは利用できませんから注意してください。
その他、多くの改良品もネット上で見つかりますが、品種や不安定の問題もありますから、現在は利用していません。
シリアル接続の簡易ライタの問題点は、電源をシリアル端子からの信号線からの電力に依存している点です。もともと、電力供給目的ではないので、COM端子によっては書き込みができない場合があります。「書き込み失敗」のメッセージがでても、書き込みには成功している場合もあります。
また、新しいシリーズへの対応も期待できません。
書き込みソフトは、IC-Prog と呼ばれる フリーウエアを利用できます。これは、JDM以外のライタにも対応しています。
RS232Cケーブルでノートパソコンとライタを接続します。キットではLEDが点灯するようになっていますが、動作が不安定なため、電力削減のため、利用していません。ライタのソケットにICを差し込みます。このとき、ライタ基盤のソケットにICの向きを揃えてください。ケーブルを上にしたとき、左下が1ピンになります。
ICの取り外しを容易にするため、束線用ビニールを、ICの下に入れておきます。
ICProgを、フロッピーディスクから Work フォルダにコピーしてください。起動すると、次ぎの設定ウインドウが立ち上がります。プログラマを「JDMプログラマ」、インターフェースを WindowsAPI とします。ポートをCom1 として OK ボタンを押します。
右下のメニューでPICの種類を 16F628A とします。
ファイルメニューから、「ファイルを開く」で、shift4bit フォルダの、.HEX ファイルを選択します(これは make すると生成されます。)ウインドウに、ファイルの内容が表示されます。
構成ビットの内容が表示されます。これは、クリックで設定を変更できます。
で書き込むを開始します。書き込みが終了すると、照合検証が実行されます。うまくいけば、「デバイスの照合の成功しました」が表示されます。