アプレット

  1. アプレット

    1. 特徴
      HTMLのブラウザ中で実行可能となるクラスがアプレットです。アプレットは GUI 部品を利用できる Panel クラスを継承しています。したがって、GUI部品やグラフィックスを利用することができます。

    2. アプレットクラス
       アプレットはAppletクラスを継承して作成します。作成された クラスファイルはアプレットタグを通してブラウザから起動されます。
       ブラウザはアプレットタグに出会うと、クラスファイルをロードした後、 アプレットの init() を実行し初期化します。次に、start() メソッドを実行し、アプレットの処理を開始します。
       アプレットの表示が不要になると、stop() メソッドで実行を停止します

    3. アプレットクラスのメソッド

      1. init
        アプレットがロードされたとき1回実行されます。

      2. destroy
        アプレットがアンロードされたとき呼び出されます

      3. paint()
         アプレットの描画が必要になると呼び出されます。

      4. start
        アプレットが実行開始されてとき呼び出されます。

      5. stop
        アプレットが停止したとき呼び出されます

  2. アプレットの構成

    1. アプレットの実行
       アプレットは、以下のようなブラウザが以下のようなアプレットタグを実行すると、起動されます。アプレットタグには、実行する クラスファイル、ウインドウのサイズ、等を指定します。

    2. HTML
      HTMLの中で、appletタグでclassを指定します。

      < HTML>
         <HEAD>
           < TITLE>HelloWorld Applet</TITLE>
         </HEAD>
         <BODY>
              HelloWorld Applet
              <HR>
              <APPLET CODE="hello.class" WIDTH=150 HEIGHT=30>
              </APPLET>
              <HR>
              <A HREF="http://www.ccad.sccs.chukyo-u.ac.jp/manualc/prgrm/Java/javaLang/hello.java">
                   Source</A>
          </BODY>
      </HTML>

    3. アップレットソース(hello.java)
      以下は、ウインドウに Hello, world! を表示するアプレットです。

      import java.applet.Applet;
      import java.awt.Graphics;
              
      public class hello extends Applet {
          public void paint(Graphics g) {
          g.drawString("Hello, world!", 50, 25);
         }
      }

    4. appletviewer
      アプレットはブラウザからでなく appletviewer コマンドで実行することもできます。

      C:\JAVA\javaBook\chapter4\hellow>appletviewer HellowWo

  3. HTMLにおけるアプレットの利用

    1. appletタグ
      code:アプレットのファイル名
      name:アプレットの名前
      width:表示幅
      height:表示の高さ

    2. paramタグ
      appletタグの間に記述し、引数を渡します


    3. < applet code = "Mycode.class" width=100 height=50>
      < param name = miimage value = "myimage.gif">
      < /applet>

  4. アプレットの実行制限事項

    1. アプレットの実行制限
      アプレットの任意のwebページで実行可能です。したがって、悪用されると、大変な被害を及ぼす恐れがあります。そこで、アプレットの実行には、以下のような制限があります。

    2. ファイル実行制限
       実行するマシンでのファイル処理ができません。ファイルの生成、削除だけでなく、編集もできません。ファイルが利用できるのは、htmlと同じサーバーにあるファイルを読み取ることだけです。
       アプレットで結果を記録したい場合、webサーバーにメッセージを送りCGIで記録を行います。
    3. ネットワークの接続
       アプレットから他のマシンへのネットワークの接続も禁止されています。ネットワークで接続できるのは、htmlを提供しているサーバーだけです。