PasS(実体回路図)

配線
配線は、表面と裏面の被覆なし配線と被覆付配線が選択できます。2層配線、ピン間に1本の線をとおすことや、斜め配線も可能です。
配線もペイント方式で右ボタンドラッグで同じ種類の配線の消去ができます。

部品
部品はBMPで用意されています。ピン間10画素で統一されており、多くの部品が用意されています。基板は背景画像の意味で、特別な意味は持ちません(基板外に配置/配線できます)。

部品作成
このツールの特徴は「ペイント系のソフト」です。部品もPaintで作成できます。下は8ピンのDIPです。

また、黄色の丸で端子のピン番号を設定します。

実体回路図作成
PasSは小型の実体回路図を作成するツールです。基板を選び、部品を配置し、配線します。

赤の1画素で端子位置を指定します。端子間隔は10画素です。

便利な点
実体回路図を作成するのが基本目的であり、比較的リアルな実体回路図ができます。
また、基板や回路図をペイントで作成できる点も面白い設計です。
裏面配線も上部から配線できます。

不便な事項
CやRなどの端子の長さも登録部品で決まっており、端子位置の自由な設定はできません。
配線の色は意味を持っており、任意の設定はできません。
DRC(配線のチェック機能)もありません。印刷機能はなく、全画面の内部コピーのみが可能です。素子を移動しても、配線はそのままです。
文字入力は、シルクに反映されません。

パッチボード配線図
パッチボードを定義し、7素子表示回路を配線してみました。青色は裏面被覆なし配線、橙色は表面被覆付配線です。ピン間の配線をしています。

基板データ
アドオンソフトで、この回路図からガーバー(基板製造データ)を作成可能です。このデータをPCBEでチェックすることができます。
ただし、スルーホールなどの情報は付加する必要がありそうです。