概略
電気は「電子の流れ」です。電子は「電圧」(電気的圧力)をかけると流れます。流れを電流といいます。電流を流すにはエネルギーが必要です。電流が流れると、機械、熱、光、などのエネルギーを発生します。電圧*電流 が電力となります。

抵抗の電力
抵抗Rの素子に電圧Vをかけると、 I=V/R の電流が流れます。従って、
  W=VI=V*V/R
の電力を消費します。この電力は抵抗の温度を上げます。抵抗素子の許容値以上の電力を抵抗に消費させると、抵抗を温度が上がり、燃えてしまいます。
 通常の抵抗の許容消費電力は 1/4W です。抵抗値が100オームの場合、5Vの電圧をかけると、
  5*5/100=1/4
ですから許容電力を越えることになります。逆にいえば、5Vの電圧をかける場合、抵抗の値は100オーム以上でなければいけません。

抵抗の直列接続
下の図のように二つの抵抗を接続し、その両端を電源に接続した場合を考えます。各抵抗の電流をIとすると、R1の両端にR1*I、R2の両端にR2*I の電圧が発生します、この和がV(1.5V)になります。
 したがって、V = R1*V+R2*V
となります。電源から見た場合、二つの抵抗の直列回路は R1+R2 の抵抗となります。

抵抗と電流
電気を流す物質にVボルトの電圧をかけたとき、I アンペアの電流が流れたとします。多くの物質では電圧*:Vを倍にすると、倍の電流:I が流れます。電圧と電流は比例します。この比例定数をRとすると、
 V = R * I
の関係があります。Rを抵抗と呼び、単位をオーム(Ω)で表現します。下記は、1.5Vの電池に100Ωの回路を接続した回路を表現した回路図です

抵抗の並列接続
 下の図のように、電源に二つの抵抗R1,R2を並列に接続した場合を考えます。電流は二つの抵抗に流れますから、同じ抵抗を並列に接続した場合、電源からは倍の電流が流れます。R1に流れる電流は V/R1、R2に流れる電流は V/R2ですから、電源から流れる電流:I は V/R1+V/R2となります。電源からみた抵抗をRとすると、電源から流れる電流は V/R ですから、
 V/R =  V/R1+V/R2
ろなります。したがって、1/R = (1/R1+1/R2)
これから、R = (R1*R2)/(R1+R2)

電圧・電流・抵抗

センサー応用回路
先の直列回路を変形し、R2 の両端の電圧 Vr を考えます。R2 の抵抗の値を x にすると、

Vr = V * x / (R1 + x) 

となります。x の値が変化すると Vr の値も変化します。R2 を光が当たると抵抗の値が変化するセンサー素子とすると、電圧を測定すると明るさを知ることができます。
問題:R1はなぜ必要なんだろう?