ダイオード

実際のダイオード
上が整流用(大電流)、下がスイッチング用のダイオードです。

LED(発光ダイオード)
順方向に電流を流すと、発光します。赤外、赤、橙、緑、青、紫外、の発光が可能です。
 dVは赤色で1.5V、青色では3V近くになります。乾電池一本では点灯しない場合があります。
電流が数mAになるよう、外付けの抵抗で保護します。

ダイオード
ダイオードは、片方向のみに電流を流す半導体です。電流の流れを一方向に限定したり、トランジスタなどの半導体を保護する目的で利用されます。
 下図で、左の帯が極性を示します。右から左に電流が流れます。

低電流ダイオード
 一定電圧以内なら、低電流を流すダイオードです。LEDの電流制限などに便利です。30Vで、10mA、5.6mA、などが市販されています。これは性格にはトランジスタの一種でダイオードではありません。

低電圧(ツェナー)ダイオード
 一般のダイオードも最大電圧以上の逆方向電圧をかけると電流が流れます。ツェナーダイオードはこの電圧を調整したダイオードで、3Vから12Vくらいのものが市販されています。この一定電圧や参照電圧を得たいときに便利です。

ショットキーバリアダイオード
 通常のダイオードは逆方向の電圧をかけたとき、瞬間的に電流が流れます。したがって、高周波(100MHz)を整流するには適当でありません。
 ショットキーバリアダイオードは、切り替え時の電流漏れを抑えたダイオードです。また、dVも0.5V程度に低くなります。ただし、瞬間的な高電圧で壊れやすい、逆方向に電圧をかけたときの漏れ電流は多い、などの欠点もあります。

電圧-電流特性
デイオードに順方向に電圧をかけても、dVまでは電流が流れません。dV以上になると、急激に電流が流れます。dVはシリコンダイオードの場合、0.8〜1.2V 程度です。