安定化回路

  1. 安定化回路

    1. 安定化回路の役割
       ディジタル回路では、使用電流が急激に変化するため、負荷が変動しても一定電圧を保つ安定化回路が必要です。

    2. 三端子レギュレータ
       三端子レギュレータは、三端子の構造で、出力電圧と許容電流別に各種の部品が提供されています。下図は、TA48**シリーズで、TA4805F は5V 1A を出力します。入力電圧は 5.5V 以上であればよく、低ドロップ型のレギュレータです。

       

      回路は以下のような構成です。出力電圧が基準電圧より低くなると、出力端子と入力を接続します。過電流防止回路も内蔵されています、



      回路は以下のように、入力と出力にコンデンサを追加するだけです。



    3. 78シリーズ
       よく利用される三端子レギュレータに78、79シリーズがあります。下図○で電圧を指定します。電流100mAの78L型は入力と出力の順が他と異なりますから注意してください。78シリーズの場合、入力電圧は出力電圧+1.5V 以上が必要です。


      (図は http://speana-1.hp.infoseek.co.jp/buhin/regulator/regulator.htm より)

      79シリーズは負電圧の安定化に利用します。使用回路は、上と同じでコンデンサの接続が必要です。

    4. 可変電圧回路
       三端子に外付けの分圧回路を接続すると、出力電圧以下の可変電圧を得ることができます。出力電圧は、
        Vout = Vref (1+ (R1/R2))
      となります。ここで、Vref は 1.25 です。R2を可変抵抗とすることで、出力電圧を可変とすることができます。LM317ではm出力電圧は37V、電流1.5A まで可能です。