リチウムポリマー
充電池

概要
電解質イオンとしてリチウムを用い、かつ金属状のリチウムを電池内に含まない充電池の総称です。当初負極にリチウム金属を用い発火があいつぎましたが、負極にグラファイトを用いて安定した充電池が開発されました。

充電
充電電流は容量Cを目安にします。最初1Cの定電流で充電し、電圧が4.2V程度になったら、定電圧充電に切り替えます。ただし、最初の電圧が2.9V以下の場合、1/10C程度で充電し2.9V以上にあがったら、1Cの定電流に切り替えます。
 リチウム充電池の場合、充電電流は1Cが多く、自己放電は少ないため保存時のトリクル充電は不要です。

150mAH
9g @1000

充電回路
充電専用のIC:LTC4054Lが利用できます。D2は充電完了を示すLEDです。R1は 150/充電電流 とします。140mAの場合、1.07kになります。

充電回数
 リチウム電池でも充電回数は500回程度です。毎日継ぎ足し充電をすると、2年以内で寿命になります。予備の電池をもち頻繁な充電を避けると、長持ちします。

電圧
充電完了時には4.2V程度あります。3.6Vあたりが平均的な電圧で、3.2V以下での使用は過放電の可能性があります。

特徴
過充電のみでなく過放電でも、電極の変質に伴う事故が発生するため、利用には注意が必要です。また、一般に満充電状態で保存すると劣化が進行します。
 リチウム電池は、体積あるいは重量当たりのエネルギー密度に優れています。体積密度はNiHの約倍です。