LEDの点灯回路
 直流電源に抵抗素子とLEDを直列に接続します(右の回路図)。電源の電圧を上げ、dV (赤色LEDの場合、約1.8V)以上になると、電流が流れるようになります(下図左のグラフ)。数mA以上の電流が流れると発光が確認できます。電源の電圧をV、抵抗の値をR,電流の強さをIとすると、
 V = dV + R * I  の関係があります。
dVは発光ダイオードにより定まる固定値です。dV、V、I、が定まれば、抵抗Rを計算できます。逆に PV、R、I、が定まれば、dVの値を計算できます。下は、LEDの電圧と電流の関係です。

実験
Rの値を330〜1000Ω程度に変え、抵抗の両端の電圧Vrをテスターで測定します。
Vr = R * I より、抵抗を流れる電流が計算できます。 LED の両端の電圧をVdとすると、5 = Vr + Vd (5は電源電圧)になります。
R=330,470,1000 の場合のVr、I:電流、Vd の値を記録してください。
 R をかえても Vd はあまり変化しないことを確認してください。

LEDの特性

 LEDには方向性があり、特定の方向(順方向)に一定以上の電流(5mA程度)を流すと発光します。ただし、許容値以上の電流を流すと、半導体の温度が上がり壊れてしまいます。
 また、dV(約1.6〜1.8)ボルト以下の小さな電圧を掛けても電流は流れません。一定以上の電圧(dV)をかけると、急に電流が流れます。したがって、乾電池1個の電圧では点灯しません

白色電気的仕様
 LEDの部品には常時流すことのできる許容最大電流、瞬間的に流せる電流の最大値、動作温度、最大逆電圧、電流に対する輝度、などが定まっています。OPSW5111A 白色ダイオードは以下の仕様です。
 最大電流:30mA
 瞬間最大電流:100mA
 最大逆方向電圧:5V
 順方向電圧(Vd):3.4V

結果
抵抗330Ω
 Vr=
 I=
 Vd=
抵抗470Ω
 Vr=
 I=
 Vd=
抵抗1000Ω
 Vr=
 I=
 Vd=

LED回路

LED
発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)と呼ばれる半導体が発光素子としてよく利用されます。これは、数ミリA[アンペア]の電流を流すと発光し、寿命が長い、熱くならない、などの特徴があります。下の画像が発光ダイオードです。赤色の他に、緑、黄、青、無色などもあります。
 LEDの端子は2本で、長い方を電源の+側、−側を短い端子に接続します。