部品によってははんだ付けが必要な場合があります。ここでは、はんだ付けのやり方を簡単に説明します。
Arduino Pro Miniをブレッドボードで使えるように、ピンヘッダをつけます。
まず、USBシリアルボードとの接続部分をはんだ付けします。ここにはL型ピンヘッダ1×6を使用します。
L型ピンヘッダをMiniの短辺にある6つの穴に差し込み、そのうちの1か所をはんだ付けします。はんだ付けの基本は、はんだを溶かすのではなく、はんだをつけたい箇所をはんだごてで熱して、熱したところにはんだを溶かし込むことです。おそらく斜めになっているでしょうから、はんだごてではんだを熱しながらピンヘッダの傾きを調整します。いい位置にできたら、反対側から残りの5か所をはんだ付けします。
次に、長辺の12ピン×上下2列のはんだ付けをします。ピンヘッダは、単体で買うと10本以上連なっていますので、それを必要なピン数のところで折ります。ニッパーで切ってもいいですが、一列のピンヘッダは手で折ることができます。
2本のピンヘッダを、ブレッドボードに差し込みます。
ピンヘッダの上に、ブレッドボードをかぶせて、順次はんだ付けをします。端の4か所をはんだ付けしてからの方が、安定します。
気圧センサーのようにはんだ付けを片側しかしない場合でも、ブレッドボードで固定した方が作業が楽です。
I2Cのアドレス変更などで、ブリッジが必要な場合は、その部分にはんだを盛ります。
スピーカーのように、導線が必要となる場合もあります。フラットケーブルがあれば、それが利用できます。
フラットケーブルを適当な長さに切ります。端から5〜7mm位の被膜を、ニッパーなどを使ってはぎ取ります。内側の線を、ねじってより合わせてから、はんだでコーティングします。
コーティング作業は、クリップスタンドを使うと簡単にできます。
スピーカーの、ケーブルをつける部分に、あらかじめはんだを盛ります。
それから、スピーカーに盛ったはんだにケーブルを押し付けながら、双方のはんだをはんだごてでまとめて熱して、つなぎます。
ケーブルの反対側、スピーカーと接続されていない方は、そのままだと強度が足りず、またブレッドボードなどに差し込むのにも向いていないので、ピンヘッダをつないでおきます。
ピンヘッダの、短い方に軽くはんだを盛り、これまでと同じように、ピンヘッダのはんだとケーブルのはんだとを熱して溶かしてつなぎます。
この作業も、クリップスタンドか、ブレッドボードを使うと楽にできます。
補強と、ケーブル同士のショートを防ぐために、熱収縮チューブをケーブルとピンヘッダの接続部分につけてもよいです。熱収縮チューブを、7〜10o位切り取り、あらかじめケーブルに通しておきます。
ケーブルとピンヘッダをはんだ付けした後、その上に熱収縮チューブをかぶせて、はんだごてで加熱して縮ませます。