Arduinoなどの組み込みコンピュータは最終的には「自立して」動作することを目的としますが、開発の途中ではPCを利用して、回路の状態をチェックしたり、回路に指示を与えることができると便利です。Arduino
のシリアルモニターはこの機能を提供してくれます。また、シリアル通信は他の小型のデバイスとの通信に便利です。
Serial.begin(9600);これで、シリアルモニターが利用できるようになります。文字を送るには、次の命令を利用します。
Serial.print(<文字列>または<変数> ); Serial.print(<文字列>または<変数> ); //表示後改行するSerial.print("val = " ); で は( )内の文字列 "val = " を送信します。 Serial.println(val); では val の値を文字に変換して送信し、改行します(println の最後の ln は改行を指示します)。
//serial テスト int val; void setup(){ //RS通信準備 Serial.begin(9600); val=0; } void loop(){ val=val+1; //valの値を送信 Serial.print("val="); Serial.println(val); delay(500); }下はシリアルモニターの表示です。
int aray[]={7,12,25,32,47,52,68,77,83,99}; int aray2[10];特定の配列の値を取り出すには 次のように、配列名の後の [ ] 内に番号をつけて指定します。先頭の番号は 1 でなく 0 ですから注意してください。
配列名[番号] //番号は 0 が先頭 aray[0] //7 aray[3] //32配列の値を順にシリアルモニターに送信するプログラムを紹介します。変数 i で配列の番号を指定しています。i の値が 10 になったら、 0 に戻しています。
//配列のサンプル int i; int aray[]={7,12,25,32,47,52,68,77,83,99}; void setup(){ //RS通信準備 Serial.begin(9600); i=0; } void loop(){ //valの値を送信 Serial.print("val="); Serial.println(aray[i]); i=i+1; if(i == 10) i=0; delay(500); }シリアルモニターの表示(途中)は以下のようになります。